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コロナで見えてくる政治の在り方

まずこの記事を読んでほしい

https://note.com/anarita/n/ncb20dc32bc9d

 

コロナへの対応について、日本とニュージーランドを比較している記事です。この記事で「タスク指向」と「ポジション指向」という言葉が出てくる。”どうにかしなきゃいけないことをどうにかする”ということを基軸に政治をするのをタスク指向、逆に”より偉い政治家になる(であり続ける)”ことを基軸に政治をするのがポジション指向とされている。

この記事の締めくくりは「日本の政治家(安倍さんや小池さん)はポジション指向が強く、何をするにも様々しがらみがあって、だから意味の分からない対応をするし、対処が遅い」というものだった。要は政治家のポジション指向が強すぎるのは悪いことだという意味なんだと私はとらえた。

私はこれは正しいと思う。自分の立場のために、国民に頑張っている姿を姿だけ見せて、自分の身の回りの協力者にいい汁を吸わせるように動く。口裏合わせにもパフォーマンスにも時間がかかるから、まともな協議をする時間なんてあるわけがない。ポジション指向というのはそういう意味なのだろう

ただ、よく考えてみると、”パフォーマンス”、”汚職”そんな言葉は別に安倍さんや小池さんに限った話ではないだろう。「アベ政治を許さない!!」なんて最たるパフォーマンスでしょう。そう、恐らく国内のある程度規模の大きな政治組織は基本そんなもんなんです。多分それが日本国民の性に合っているんでしょう。

多分、思想があって、色々と変えたいという気持ちもあるのでしょう。他人には任せられないという気持ちもあるのでしょう。自分がやりたいことをするために保身をする、いつの間にかやらなきゃいけない優先順位を忘れてしまう。自分も気を抜くとやらかしそうですね。

そして、恐らくそうでない人間というのは日本において絶対数が少なく見方が少ない。政界も例に違わないだろう。コネクションやお金のやり取りによって、内々に話を進める(互いに甘い蜜を吸えるようにする)のが当然の世界で、だれにも尻尾を振らず自身の能力だけで成功することは、少なくとも日本では難しい。壁は無限にある(メディアもその一つで、例えば桜井誠さんは小池さんよりは都知事に向いていると思うが、メディアは対抗馬としての存在すらほとんど報道しなかった)。ある意味で仕方がないことなのだ。

そしてこの状況を作ってしまっているもう一つの要因が”政治家の給料の高さ”だと思う。世界的には政治家って給料の高い仕事じゃないらしいが日本の場合は平均なんかよりよっぽど高いだろう。 ぜひとも議員の給料は日本人の給料の最頻値をとるようにしてほしいものですね。

元をたどれば政治家は士農工商の士だという話を聞きます。一番上の立場の”士”は富や権利と引き換えに”武士道”という大きな(自身の命より重い)責任が課されていた。大きな責任を取らせる人に立場を与えなければいけないから逆説的にこういう状況がうまれるのが正しい順序だ。そうしないと責任者が生まれないという状況だったはずだ。だが、今の状況はそうではない。”日本をどうにかしたいんだ!”という人よりも”楽してお金ほしい!”みたいな性質の人のほうが政治家という職を目指しやすい状況なのだ。これでは破綻して当然である。

でもそのルールを変えられるのは政治家なのだ。もう八方塞がりなのかもしれない。

コロナによって世界が崩壊して、やっとまともな社会になるのかもしれないね。